山下陽光『バイトやめる学校』(タバブックス、2017年7月)について_2017年7月22日


リメイクブランド「途中でやめる」をやっている山下陽光さんの新著『バイトやめる学校』(タバブックス、2017年7月)を読みました。

バイトやめる学校_201707_convert_20170722234739

下記から購入することができます。
http://tochuyame.thebase.in/items/7140422


山下さんは、田中が美術情報サイト「カロンズネット」でライター兼編集を行っていた際、特集号で秋山祐徳太子さんと対談をして頂いたご縁で知り合いました。
2011年の震災の後の事でした。

山下さんの訥々と語る考えかたが面白過ぎて、その後も厚かましくも連絡を続け、昨年は田中がライブペイントをした布を使って「途中でやめる」のお洋服を作るというコラボレーションイベントを企画して下さいました。

活動をTwitter越しに観たり、「途中でやめる」のお洋服を買う中で、この人は自分の仕事を面白いものにしていく方なのだな、と思いました。

苦労もあるし楽なことではないけれど、仕事を圧倒的に面白いものにしていき生活を成り立たせている。
素敵な生き方です。
でも、なかなか、そういった生き方をできない方も多いかも知れません。
自分も、かつて、そうでした。



『バイトやめる学校』は、現代で、どうしても嫌な働き方は避けて生きていくために、どうやって生きていくことが可能かということを記した本です。
山下さんは実際に「バイトやめる学校」を様々な所で開催したりもしていました。

この本、山下さんが目の前でお話しをしているような文体でとても読みやすいのですが、読んでいると果たして自分はここまで「働く」ということを考えていたかな、と思わされる内容になっています。




世の中の仕事って、とても不思議です。

私は、大学と大学院で美術史を学んだ後、ペンキ絵の修行をしながら美術関係の雑誌を出す編集者として会社で働いたことがありました。
美術も本も大好きなため、絶対に頑張れると思っていたのですが、実際に働きはじめると、どうしても消せない変な違和感を持つようになりました。
その時に感じていた違和感はとても大事なもので、様々なことを自覚することになりました。

自分に何ができないのか。
自分に何が向かないのか。
それは努力で何とかなるものなのか。
逆に、自分は何ができるのか。
自分はどんな風に働きたいのか。
自分にとって、金銭以外に働くことにどんな意味があり得るのか。
自分は、誰れのために働くのか。
自分に、何が求められ得るのか。

こういったことを考えたことがあったことを、本を読みながら思い出していました。



世の中には、バイトが好きすぎる方もいて、それも良いのだと思います。
自分も、会社を辞めた後にやっていたバイトは社員のかたも優しく学びも多く、好きでした。
でも、自分は最後に、やりたい仕事をやるために、バイトを辞めました。
その時、経済的な安定がなくなると思い、とても怖かったことを覚えています。
そしてまた、こういった選択肢もあるのだな、とも思いました。


疑問を持ち、違和感を持ち続けている方がいたら、読んでみることをお勧めします。
なお、「皆、好きなことだけをして生きていけるぜ!!」「夢は絶対に叶う!!」といった本ではありません。













最後に数行、田中のことも書いて下さっていて、「山下さんの本に出して頂けるとは!!」と嬉しくなり震えました。
取り急ぎ、いつもとは少し違うブログで恐縮です。

銭湯に来るかたがたも、色んな仕事のかたがいるでしょう。
働きかたや生き様、色々なものがあって、だから人生は面白いのだと思います。
スポンサーサイト

COMMENTS

COMMENT FORM

TRACKBACK


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)