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藤の湯(埼玉県・蕨市)でのペンキ絵制作日記_2012年4月26日

●ペンキ絵制作銭湯
藤の湯
〒 埼玉県蕨市中央4-11-13

●銭湯営業日時
14:30~22:00、木曜休


師匠、7年ぶりの描き替えの、藤の湯さん。
長い期間のブランクに戦々恐々としながらの車中、、、。


着いたのは、こちら。

藤の湯5

はっきり、言いましょう。





相当素敵な風情の銭湯です。

藤の湯7

藤の湯8

藤の湯4

藤の湯10

藤の湯9

藤の湯12

藤の湯11

藤の湯14

タイルも、電灯も、小物も、、、
意匠が非常に可愛いのです。
ここに、晴れた日の午後から来て、庭の椅子で冷たいものでも飲んで湯上りに涼めたら、、、




幸せって、そういうことなのではないか?



と、仕事前に本気で幸せの模索を促されてしまう恐ろしい銭湯でした。
皆さま、ぜひ、現場にてご実感下さい。


さて、絵のほうは、久々の描き替えで荒れているかと思いきや、、、、
下地のビニール布生地にペンキがしっかり定着していたようで、綺麗でした。
藤の湯1

藤の湯3

養生をして、作業開始。
順調に進んでいきます。




藤の湯13

桜が描かれた、春らしい美しいペンキ絵。
この後、昼食を食べてもう片面の空を塗って、田中はバイトへ去りましたが、もう一面も美しいものになったでしょう。

素敵な銭湯にて、新しいペンキ絵がお客さんに愛されていきますように。

藤の湯6
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竹の湯(江戸川区)でのペンキ絵制作日記_2012年4月23日

●ペンキ絵制作銭湯
竹の湯
〒 江戸川区篠崎町4-21-15
都営新宿線「篠崎駅」から徒歩10分

●銭湯営業日時
16:00~23:00、月曜休

今日は一日居られるぞ、と気合の一日の竹の湯さん。
昔ながらの寺院風の作りのレトロ銭湯です。

竹の湯5

竹の湯6

竹の湯4

女湯、お子さんのおしめ替え用の台。銭湯全盛期には、大活躍だったことでしょう。
味のある風情です。



さて、前の絵は、早川絵師のもの。

竹の湯2

竹の湯1

前の描き替えから相当時間が経ち、画面の傷みが激しい状態でした。
初め、田中がはしごに登ってひたすらペンキのささくれを落としておりますと、師匠が
「これは、埒があかないなあ」
と一言。
角材を取り出し、、、

竹の湯3

画面を殴って、浮いているペンキ片を落とすという荒治療。
相当綺麗になりました。


で、師匠、男湯に、赤富士制作。田中は空と雲と小さな松を描かせて頂きました。

竹の湯11

終わると、
「女湯は、みずき君、青い富士山描いて。」
と言われ、一人で描かせて頂くことに。

師匠が、画面から浮いた釘を留め、空と雲(画面左側)を描いてくださいました。
こちらも、とまどいつつも作業。途中、気付くと右側の大きな松が師匠によって描きこまれ、、、このようになりました。
竹の湯7


ところで、左下の、島のところのキャラクター、、、、ご覧になれますでしょうか。

竹の湯8

この子です。

竹の湯9



元ネタは、こちら。

竹の湯10

江戸川区の銭湯のキャラクターで有名な、「お湯の富士」君。
可愛いすぎます。
ありがたく、描かせて頂きました、、、。

銭湯のご主人から「絵に入れて欲しい」とのご依頼があり、師匠はご自分の絵に描くのを渋っていたのを、こちらで頂いてしまいました。
キッチュなことができるのはペンキ絵の面白さだと思っているのですが、、、
そして、子供を喜ばせる絵柄を入れられるのも醍醐味だと思うのですが、、、
師匠は何か、経験故のこだわりがあるのだろうなぁ、、、。
田中の未知の世界、奥深いです。

そんなこんなで、お手伝いに来てくださったかたもお待たせしつつ、16:30~19:30の作業で制作終了。
まだまだ不慣れなままですが、努力していきたいと思います。


日の出湯(江東区)でのペンキ絵制作日記_2012年4月19日

●ペンキ絵制作銭湯
日の出湯
〒 東京都江東区住吉2-5-14
都営新宿線「住吉」駅から徒歩1分

●銭湯営業日時
15:30~23:00、木曜休

何度か制作に伺っている、日の出湯さん。

日の出湯5

日の出湯6



前の絵は、こんな感じでした。見附島を描いていたところです。

日の出湯4

日の出湯1


こまめに描き直している銭湯は、やはり画面も美しいまま、、、。
傷みも少なく、ひたすら描いていきます。
空と、雲と、と描いていき、、、
岩の光りを入れさせていただいたり、うまくいかずに師匠に直していただいたり、、、。



途中、一休み。

日の出湯3

奥の桜、見えますでしょうか。
浴室の横の、曇りガラスのところに植えられています。
見えないところに桜を配し、知る人にのみ愉しまれるという、粋な計らい!!
師匠、一服です。


さて、できた絵はこのような感じです。

日の出湯7

またもやバイトにて先に抜けつつ、、、

新しい絵も、また皆さんに愛でられていますように。

月の湯(千葉県・市川市)でのペンキ絵制作日記_2012年4月4日

●ペンキ絵制作場所
月の湯
〒 千葉県市川市菅野5-2‐6

●銭湯営業日時
16:00~22:30、水曜休

ペンキ絵一人制作の翌日、連日のペンキ絵です。
月の湯さん、なかなか絵が傷んでいたため、ひたすら、ささくれだったペンキ片を落とす作業と、空塗りと、雲制作、、、。

生活のためのアルバイトにて、途中で早引けさせていただきましたが、前の絵はこのような感じでした。

月の湯1

月の湯2

早川絵師の絵だったのですねえ。

その後、絵がどうなったのかは、どうぞ、現場にてご覧ください。
新しい絵が、皆様に愛されますように。

ご質問の際のお願い

何度も書いている内容で、お眼汚し、すみません。

ご質問をくださるかた、何卒、内容がお仕事の依頼等の場合は、コメント欄「管理者にだけ表示を許可する」の欄にチェックを入れて頂き、コメントいただけますようよろしくお願いいたします。

また、ご返事のため、ご本人の所属とお名前、ご連絡先(メールやお電話番号等)をお書き下さい。

上記の内容を把握して頂けない限り、ご返事しかねますので、何卒よろしくお願いいたします。

銭湯関連ではないですが、、、「震災後」の飲食店を模索する一人の人間の挑戦について

銭湯とは全く関係の無いお話ですが、一つ、お知らせまで。

かつて、風呂ロックを運営していたかたが、今度、お店を開きます。
このかた、宮城県出身で、実家も被災されました。
お店の計画は、震災前から立てていて、その際にはふるさとの宮城の野菜を東京のお店で使って農家のサポートをしたいと考えていたそうです。

震災後、彼は一からお店のコンセプトを練り直しました。
どのようにお店のコンセプトが変ったのか、下記のブログに掲載されているので、ご覧下さい。

http://s.ameblo.jp/furorock/entry-11189574415.html

そして、このお店で、働きたいというかたを募集しています。
条件は下記にまとめます。問い合わせは、上記ブログからお願いいたします。

東北出身のかたが来てくれたら、、、という思いもあるそうで、何かお手伝いができればと思い、本ブログにてご紹介させていただきます。
震災後の日本での生活を直視し、飲食店のありかたを考えていく挑戦、どうか良い形になりますように。
働きたいというかた、奮って、よろしくお願いします!!


【開店予定時期】
 5月下旬~6月初旬

【場所】
 中目黒駅から徒歩5分

【業  態】
 和食の飲食店

【営業時間】
 昼:11時30分~15時
 夜:18時~24時(予定)

【席  数】
 40席くらい

【募集事項】

1.料理人:
《料理長は決定しています》
料理長は技術がしっかりした方なので
色々技術を学びたい方は勉強になると思います。調理経験のある方歓迎します!!

2.ホールサービス:
ホールの中心として動ける人を探しています。日本酒や焼酎などが好きな方歓迎します!!

3.パート・アルバイト:
《現在週3日位のペースで働いてくれる方が3名決定しています》
これまでに飲食店で働いた経験のある方週3~4日(4h~8h)入れる方
週末入れる方歓迎します!!

*未経験の方でも気持ちのある方であれば一から丁寧に仕事をお教えします。


近況

長いこと、ブログを更新しておりませんでした。

心配してメールを下さっていたかたなど、ありがとうございます。また、取材のご依頼など、ご返事できず、申し訳ありませんでした。

実は、2月末に父が膵臓癌で亡くなり、入院中の闘病サポートや、亡くなってからの様々な作業で精神的にも時間的にもブログを書くことができずにおりました。

更新の無い時期、父の仕事の姿勢や、自分にできることが何かなど、とりとめもなく考えていました。
まとまらない思考の末に、何かつかめていたものがあったとしたら、これから動いていく中で形にできればと思います。
その後、見習活動も続けておりますので、「挫折したのか、田中!!」というご心配は無用です。




さて、そんな中、4月3日(火)に、初めて、都内の銭湯の壁に、一人でペンキ絵をかかせて頂きました。

大きな画面の、男湯と女湯に、まる一日かけて完成です。
いつもの通りのお仕事報告ブログにしようかとも思ったのですが、今回に限り、銭湯情報も写真も掲載いたしません。どこに描いたのかという個人宛のご質問のコメントメールにもお答えしませんので、ご了承ください。

もし、見てみたいというかたがいらしてくださったら、、、ヒントとなる情報のみ下記にまとめます。
場所は、品川区。某、有名商店街に、わりと近い場所です。
前に絵が描かれたのは、平成21年。中島師匠の絵で、男湯に富士山が描かれていました。


銭湯好きのかたには、すぐにわかってしまうのかも知れません。
ただ、ペンキ絵全制作の初回なので、私の職人像の原点のイメージとして、知らぬ間に描きかえられ、でも、どこかの銭湯に確かにそのペンキ絵があるという、おぼろげで大袈裟ではない楽しみを提供することが試みられればと思っております。


まさに、当日の春の嵐の中、一つの節目を迎えたように思いました。
機会を下さり、夜遅くまで待ちながら、暖かくサポートして下さった銭湯のかたがたや、実は一人頼んだ手伝いのかたの、傷んでいた画面の整備や空塗りの真摯な仕事っぷり、そして、機会をくださった師匠に感謝です。

なお、この絵は、5月位までしか見ることができないかも知れませんので、それまで皆さんに愛でられますように、、、。


まだまだ見習い修行は続きますが、一報告まで。
今夜、全ての銭湯で、素敵な時間が流れますように。