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富山湯(江東区)でのペンキ絵制作日記_2011年7月16日

●ペンキ絵制作銭湯
富山湯
〒 江東区亀戸6-49-14
JR総武線、東武亀戸線「亀戸駅」から徒歩8分

●銭湯営業日時
15:00~23:00、土曜休

連打の制作日記ラストは、富山湯さん。

!!!富山湯_10

今日のペンキ絵は、またもや富山県の立山連峰制作です。

前の絵は、こんな感じでした。

!!!富山湯_1!!!富山湯_3

見附島を描いていた銭湯でした、、。
桜も綺麗だった前の絵。

!!!富山湯_5


今回は、気分一新、立山連峰です。



!!!富山湯_2!!!富山湯_4

観てみれば、男湯・女湯境の壁のモザイクタイルも、連峰、、、。

準備をして描くうちに、師匠が
「ライトレール、描いてみるかい」
と一言。
いつもなら、ライトレールは立山連峰を描く際にいらっしゃる町田忍氏が描くのですが、今日は別のお仕事でいらっしゃれないため、私に描かせてみようと思ったそうです。

どんな車体だったか、富山新聞のかたが持ってきてくださった写真を見てみると、、、
!!!富山湯_6

、、、ん??

!!!富山湯_7


ポイントになるカラーリングが、緑、、、??
今までの、町田氏の描いていたものは、白地に赤と紺で描いていらしたので、そういうものだと思っていたのですが、、、

聞いてみると、ライトレールの色は7色あるそうで。
では、今回は写真の色で描いてみます。

!!!富山湯_11

ドキドキしつつ、制作。
最後に師匠にライトレール上部の電線のようなものを足して頂き、、、師匠から、
「ちょっと町田さんより時間がかかったけど、上手く描けたね。」
とお褒めの言葉を頂き、ほっとしながら進めます。


完成した絵は、こちら。
!!!富山湯_12!!!富山湯_9

!!!富山湯_13

ぐーっと連なる立山連峰、パノラマを生かした素敵な絵になりました。
皆さんも、連なる山の爽快さ、是非ご覧になっていただけましたら幸いです。
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矢部の湯(横浜市・戸塚区)でのペンキ絵制作日記_2011年7月11日

●ペンキ絵制作銭湯
矢部の湯
〒 神奈川県横浜市戸塚区矢部町4
JR東海道線、湘南新宿ライン、市営地下鉄「戸塚駅」から徒歩4分

●銭湯営業日時
14:00~23:00、月曜休

学生時代に通っていた戸塚駅近くに、久々に到着。
今日のお仕事は、矢部の湯さんです、

!!!矢部の湯_1

!!!矢部の湯_15

!!!矢部の湯_14






昔ながらの、良い銭湯、、、
と思って、まず驚くのが、これ。

!!!矢部の湯_3

男湯と女湯の境の壁。
なんだ、この贅沢なタイル絵は!!
と心内絶叫の内容です。

恐らく、多くの銭湯ファンのかたで、男性は女湯のタイル絵を、女性は男湯のタイル絵を観てみたいと思われるため、、、
また、近代美術を学ぶ稀有な後輩のため(横浜の銭湯には、こういった凝ったタイル絵が多いのです。)、、、
全掲示いたします。

女湯は、全て、町田忍氏の著作でも紹介されている、タイル職人・章仙氏のもの。

!!!矢部の湯_16

図柄はこんな感じです。
浴室手前から紹介。
!!!矢部の湯_4

!!!矢部の湯_5

!!!矢部の湯_6

!!!矢部の湯_7




そして、男湯なのですが、このタイル絵の職人は、、、

!!!矢部の湯_18
光山氏?充山氏?

初めて拝見しました。

絵は、浴室奥から、このようになっております。
!!!矢部の湯_9

!!!矢部の湯_10

!!!矢部の湯_11
まだ1枚ありますが、この3枚目のタイル絵を観た際、本当にびっくりしました、、、。
確か、大学院時代に観た、菊池容斎(1788-1878年)の『前賢故実』に、非常に似た絵柄が出ていたような、、、。(本著作、国会図書館では内容をマイクロフィルムで見られます。有職故実に詳しいかたはもちろん、線描で見られる、大胆な動きをする人物たちの姿が本当に魅力的で、大友克洋の『童夢』などがお好きな方にも一見をおススメしたい本です。今回のブログでは、当ブログ今まで出さなかったように内容が専門的かつ偏ったものになり、すみません。興味のあるかたはお調べください。)

だいぶ前の記憶で、現在、正確には確かめていませんが、、。間違えていたら、すみません。しかし、もし当たっていたら、こういったタイル絵の画題も、何かしら当時の人の間で共通観念のあるものだったのか、、、

興味はつきません。
何か、絵師や画題についてお知恵のあるかた、コメント頂けましたら幸いです。

で、最後のタイル絵はこちら。
!!!矢部の湯_12

豪華ですね、、、。

さて、見とれている場合でもなく、作業を進めなければなりません。
元の絵は、このような絵でした。
!!!矢部の湯_2!!!矢部の湯_8

早川絵師のものでした。だいぶ傷んでいます。
浮いてしまったペンキ片を削り、準備します。
!!!矢部の湯_13

全て落とすと、こんな感じになります。

!!!矢部の湯_17

終わると腕が重たく、明日は筋肉痛かと覚悟の作業です。

さて、今回の画面は横長。
師匠が何を描くかと予測しながら観ていると、、、
!!!矢部の湯_20!!!矢部の湯_19

やはり、水辺の風景。
ぐーっと空間の広がる絵になりました。
塗り替えられた、周りの真っ白な壁にも映える、新しいペンキ絵です。

素敵なペンキ絵と、豪華なタイル絵の矢部の湯さん、是非、ゆっくりお楽しみいただけましたら幸いです。



入り口も、ぬかりなく!!
!!!矢部の湯_21

!!!矢部の湯_22

墨田湯(墨田区)でのペンキ絵制作日記_2011年7月9日

●ペンキ絵制作銭湯
墨田湯
〒 墨田区吾妻橋2-5-4
都営浅草線「本所吾妻橋駅」から徒歩2分

●銭湯営業日時
16:00~24:00、不定休

!!!墨田湯_10

駅近の銭湯、隅田湯さん。シャッターの絵は、丸山絵師のもの。イラスト調で、新鮮です。


そして、、、

!!!墨田湯_11

思わず入りたくなる、入り口。





!!!墨田湯_1

前日の気合も充分です。


前の絵は、こんな感じでした。

!!!墨田湯_2!!!墨田湯_3

なるほど、と確かめていると、優しげな女将さんが、
「壁際の湯船から、天井の窓を見てみて下さい。」
と一言。


???


この位置です。
!!!墨田湯_6

入って見上げてみると、、、
!!!墨田湯_4


ん、、、??


!!!墨田湯_5


おおおおおおおおおおおおおおお
スカイツリーではないですか!!

さすが墨田区。素敵です。
ご覧になりたいかた、まだ明るいうちに、窓がもしも空いていたら、壁際の、この位置から見てください。

!!!墨田湯_7

ライオンとラクダに挟まれて眺めるスカイツリー、もはやミラクルワールドです。




ちなみに、こちら、マッサージの説明。
!!!墨田湯_9!!!墨田湯_14
男湯には男性、女湯には女性という懲り方。
律儀で素敵です。

さて、感動しながら、制作開始。

途中、道を歩いていたベルギー人を呼び込み、見学させる師匠。
私の拙い英会話力から仕入れた情報によると、建築の勉強のために来ているという若者でした。
「日本の風呂は、どうやって入るのですか?
体を洗った後、湯船に移動するのですか?」
と質問され、その後、
「湯船には、どの位の長さ入るのですか?」
と続きました。

、、、
個人の趣味やその時の気分によって違うし、適当なことを言って無理して入ってしまい、のぼせてしまったら、、、
と脳内で様々なことを考えてしまい、
「ノー ルール!!」
と言ってしまいました、、。

普通にしている入浴、改めて聞かれると、なかなか難しいものですね。
外国からの見学者は、その後、笑顔で、また日本に来たらこの銭湯へ来ると言ってさわやかに去っていきました。
確かに、入って学ぶのが一番!!
、、、と期待しております。

今回は、富士山を描いた後、何を描くか迷った師匠は、、、
!!!墨田湯_12!!!墨田湯_15

まさかの立山連峰制作!!

連日のペンキ絵制作において、絵師の画題の連鎖を目撃した週末でした。

色んな景色の見られる墨田湯さん、ぜひ、お楽しみください!!

北町浴場(練馬区)でのペンキ絵制作日記_2011年7月8日

●ペンキ絵制作銭湯
北町浴場
〒 練馬区北町2-28-13
東武東上線「東武練馬駅」から徒歩3分

●銭湯営業日時
15:00~25:00

今回も現地集合で、向かったのは北町浴場。
!!!北町浴場_1

今日のお仕事も、富山県の立山連峰を描くというもの。



前の絵は、富士山でした。

!!!北町浴場_2

!!!北町浴場_3

男湯にも女湯にも富士山。
豪華です。

年月もあまり経っていないので、非常に綺麗な画面ですが、立山連峰へと変身です。






師匠、今年2回目の立山連峰制作で慣れてきて、ささっと描いていき、、、

!!!北町浴場_4

!!!北町浴場_5

!!!北町浴場_6


最後に波の白を入れて、こちらは終了。

もう一方の絵には、町田忍氏も表れて、またもや町田氏によるライトレールのペイント。
!!!北町浴場_8

可愛いですね。


そんなこんなで、男湯、女湯境の壁からちらりと見える連邦頂上、窓枠のように楽しいんでいただけましたら幸いです。

!!!北町浴場_7

擬似旅体験―。

北沢場(世田谷区)でのペンキ絵制作日記_2011年7月6日

●ペンキ絵制作銭湯
北沢湯
〒 世田谷区上北沢4-10-11
東急世田谷線「上北沢駅」から徒歩3分

●銭湯営業日時
15:30~24:00、水曜休(祝日は翌日休)

!!!北沢浴場_1


!!!北沢浴場_7

!!!北沢浴場_6

本日は、久々に、師匠の車では無く、直接現地集合。
商店街のような通りを抜け、現場に向かいます。駅から近いのでとても便利です。

桶に銭湯名が、、、。貴重と思って激写です。






さて、本日の現場の前の絵はこんな感じでした。

!!!北沢浴場_3!!!北沢浴場_2

こちら、昔、木に光を入れたりした覚えが、、、。
昔の仕事を見ると、今より更にまだまだだったなあと思ったり、、、。

そんな中、やはりアイスとスポーツドリンクを山のように消費して(描いているのが富士山だけに)、作業です。




できた絵は、久々に、王道の、真ん中に富士山!!
!!!北沢浴場_5!!!北沢浴場_4

やはり、高い位置の絵に合わせて、横長の画面を生かして海面のぐぐーっと続く絵になっております。
今回は私も、少し大きめの松も描かせていただいたり。

絵を観ていたら、夏らしく、海に行きたくなってしまったので、取り急ぎ銭湯へ行きたいなぁと思っております、、、。

亀鶴湯(墨田区)でのペンキ絵制作日記_2011年7月2日

●ペンキ絵制作銭湯
亀鶴湯
〒 墨田区八広4-7-3
京成押上線「八広駅」から徒歩12分

●銭湯営業日時
15:30~23:30、不定休

!!!亀鶴_10

今日の現場は、亀鶴湯さん。

!!!亀鶴_9


!!!亀鶴_8

!!!亀鶴_4

格天井の脱衣所や、庭、男湯脱衣所にある懐かしのゲーム台など、昔ながらのレトロさが可愛らしい銭湯です。


前の絵は、早川絵師のもの。
!!!亀鶴_2!!!亀鶴_1
横の壁にも絵が続く、長い画面です。
師匠、前に立って、絵柄の確認。

下のタイルも、素晴らしいもの。
!!!亀鶴_5

!!!亀鶴_6

タイル絵師、章仙さんのものでしょう。


男湯・女湯境の壁は、モザイクタイル。これも凝っています。
!!!亀鶴_7



さて、壁が少々傷んでいたので、トタンで補強修理をして、師匠、おもむろにペンキの準備です。

!!!亀鶴_3

「みずき君、長い画面だから、これを生かすためには、、、」
と言って師匠が描きあげた絵が、こちら。
!!!亀鶴_12!!!亀鶴_11

水平線がすすーっと続く、広さを感じさせる構図です。
なるほど、と勉強しつつ、今回も空や雲、小さな松を描いて終わった一日でした。
綺麗に広がる水辺の風景、ぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです。

千代田湯(豊島区)でのペンキ絵制作日記_2011年6月末日

●ペンキ絵制作銭湯
〒 豊島区北大塚1-9-17
JR、東京メトロ各線「池袋駅」から徒歩10分

●銭湯営業日時
16:00~24:30、月曜休(祝日は翌日休)

!!!千代田湯_1
今回のお仕事は、昨年から始まった、富山県の立山連峰をペンキ絵に描くというもの。
向かった先は、私もよく使う池袋駅から近い、「千代田湯」さん。

!!!千代田湯_5


元の絵も、そこそこ傷んでおりました、、、。
足場設置・養生後、壁から浮いたペンキ絵削って整え、作業開始です。

!!!千代田湯_3!!!千代田湯_2

暑い夏本番、、、。
またもや、よく飲み、よくアイス(師匠は練乳入りアイスかカキ氷、私個人はカキ氷専門です)で冷やし、作業です。

町田忍氏もいらっしゃり、山の前を走る「ライトレール」を描いていかれました。
脳内に入っているそうで、ささっと描いていかれます。

できた絵はこちら!!

!!!千代田湯_4!!!千代田湯_7

ぐーっと連なる立山連峰、パノラマ画面は映えます!!

昔ながらの可愛い面影の銭湯で、ぜひ、夏の立山連峰をペンキ絵でお楽しみください、、、。

!!!千代田湯_6

元の湯(江戸川区)でのペンキ絵制作日記_2011年6月23日

●ペンキ絵制作銭湯
〒 江戸川区下篠崎長21-17
都営新宿線「篠崎駅」から徒歩15分

●銭湯営業日時
16:00~23:00、木曜休

!!!元の湯_2
だんだんとペンキ絵仕事の増えてくる夏、、、。
今回の現場は、元の湯さん。

シャッターに描いてあるのは、、、、
!!!元の湯_1
早川絵師の絵。

脱衣所の横には、早川絵師の描いた絵のあるお庭もありました。
!!!元の湯_3

もちろん、元のペンキ絵も早川絵師のもの。

!!!元の湯_5!!!元の湯_4

なんだか、だんだん早川絵師の絵の描き替えが進んでいきます。

それにしても、位置の絵。
そして、岩!!

今回も、長時間かけて、足場作りです。
板を組み合わせ、ドリルで固定して、、、

加えまして、今回は、某英国新聞社から取材があり、私は自分で写真を撮る時間があまりありませんでした、、、。
その取材後、某TV局のかたが見学にいらしたり、、、。
面白い番組になりそうですので、近くなったら告知させて頂きます。

さて、汗だくになりながら、師匠から随時スポーツドリンクを勧められつつ(熱中症対策です)、時にアイスで休憩して、、、、

出来た絵はこちらです。

!!!元の湯_6!!!元の湯_8

パノラマ感、素敵ですね。
長い画面、てっきり左側の水面が続くと思ったら、師匠が
「面白くないよね、、、」
と言って山脈にしたのもびっくりしたり。

大掛かりな足場の移動や撤去などに時間がかかり、19時位に終了だったかと思います。

!!!元の湯_7
暑い夏、冷奴が食べたいなあと思ったりした帰り道でした。

高砂湯(中野区)でのペンキ絵制作日記_2011年6月20日

●ペンキ絵制作銭湯
〒 中野区中央4-49-2
JR中央線「中野駅」から徒歩6分

●銭湯営業日時
15:00~24:30、月曜休(祝日は翌日休)

!!!高砂湯_4
向かった先は、中野。
やはり曇天ですが、暑くなりそうな予感、、、。

こちらの高砂湯さん、浴室ペンキ絵の下のガラス越しに見えるのは、露天。石の立派な、気持ちの良い空間です。
!!!高砂湯_5

そして、当日には、この露天から見える煙突に昇る人影が、、、。
!!!高砂湯_7

煙突をカットする職人さんのお仕事中でした。
!!!高砂湯_8
高い位置での作業、圧巻でした!
無言のコミュニケーションでも作業が進む、ご夫婦での活動。なんだかお2人の関係性も素敵でした。




さて、見ているだけではなく、こちらも作業を進めねばなりません。
現場の元は、絵無しの壁でした。

!!!高砂湯_1

絵の位置が高い!!!
ということで、かなり高い足場を、またもや板とドリルで制作。
足場作りでかなりの時間が過ぎてしまいながら、、、



!!!高砂湯_2

完成した足場を見て、師匠、一服。


この上に乗ります。

!!!高砂湯_3


足場制作作業にてバテまがらも、少しづつ制作が進み、、、、
!!!高砂湯_6

出来た絵は、こちら!!
!!!高砂湯_9!!!高砂湯_10

男湯からも女湯からも楽しめる、大パノラマ完成。
ぜひぜひ、高いところに連なるペンキ絵&露天風呂、お楽しみいただけましたら幸いです。

松の湯(埼玉県・朝霞市)でのペンキ絵制作日記_2011年6月18日

●ペンキ絵制作銭湯
〒埼玉県朝霞市三原5-14-5
東武東上線「志木駅」より徒歩10分弱

●銭湯営業日時
15:00~24:00、毎月8が付く日休

!!!松の湯_6

前日の17日、村上隆氏の「ゲイサイ」オフ会なるものがあり、行ってきた翌日でのお仕事。
28歳以下参加ということでしたが、実際に居たのは20歳前後のかたが多数。

進路に迷う若者の横で、いつの間にか、自分の年齢を考えていた一夜でした、、、。


実は、ペンキ絵入門をする前に出品していた「ゲイサイ」。
最近、ネット上で絵を発表するかたが「絵師」と呼ばれ、その発表サイトでも作品を発表している村上氏の活動、ずっと注目し続けています。

恐らく、最も「絵師」像の変化を、つかんでいるかたに違いない。
そもそも、「カイカイキキ」と言う言葉自体、狩野派の知識がなければ出ない言葉でもあり、、、。

作品に関しては、「アニメチック!!」なんて批判的に捉えるかたもいらっしゃるようですが(その批評を呼び起こすことも彼のコンセプトに入っているのでもありますが、、、)、、、、

個人的にはかつて大学生時代、ベネチアビエンナーレで開かれた「ラウンシェンバーグから村上まで」という展覧会で観た作品で、白い絹地にアニメ風の目玉をちりばめた作品を観た際に度肝を抜かれて以来、ファンです。
そこで観た作品の美しさ。
そして、日本の美術の歴史が西洋美術のコンテクストに入ることができるという鮮やかな照明。
本当に、遠い地で、度肝を抜かれました。

と、書いていると村上論に入ってしまいますが(学生時代、美術史をかじっていたので、、、)、今回はペンキ絵制作日記。

※念のために書きますと、私は現在、日本国内でカタカナで「アート」といわれる世界で作品を作って生きていこうとは思っていないので(作品の需要と共有を考えた際に、銭湯の「ペンキ絵」というものの立ち居地を見直したいと思っているので)、アートの境界線から少し横から見習い修行を進めております、、、。


さて、当日は、延々と車を走らせ、朝霞市へ。曇り空の一日でした。
現場で見た、元のペンキ絵は、早川絵師のもの。

!!!松の湯_3!!!松の湯_1

なかなかファンシーな、男湯と女湯の境の壁のタイル。
!!!松の湯_4

何を描こうか師匠が黙考する横で、足場準備と養生です。
絵が高めの位置にあるため、板をドリル固定したりもして作業です。

その後、師匠の中では数日前の、横浜桜木町の飲み屋「ごっつぁん」での体験が残っていたのか、、、

!!!松の湯_8!!!松の湯_9

描かれた絵は、富士山&石川県・能登の珠洲市の見附島。
今頃、夏の珠洲市は良いだろうなあと思いつつ、写真をUPしております。

銭湯の光も、そろそろ夏に近づいてきた、6月のお仕事でした。

夜の銭湯も良いけれど、昼の銭湯の光もまた一押し。
皆さんも、確かめに行ってみてください。
!!!松の湯_7